放送・音響システム

FMコミュニティ放送局

FMコミュニティ放送局は、地域密着型のラジオ放送局で、地元の住民に情報やエンターテインメントを提供することを目的としており、その放送エリアは市区町村単位などの狭い範囲に限られています。

一般に地域の文化、イベント、ニュースなどが取り上げられることが多く、FMコミュニティ放送局は、地域社会の「声」として、防災・減災の取り組みにおいて欠かせない存在であり、特に災害時には、地元密着型のメディアとして、住民の命を守る情報伝達手段として重要な役割も果たしています。

宇都宮電子では、J-ALERT受信自動割込みはもちろん、自治体や消防等とのシステム連携を実現し、防災無線からの緊急割り込み放送や、逆にFMスタジオから防災無線への放送も可能にしています。

防災・減災における役割

FMコミュニティ放送局は、防災や減災の観点から極めて重要な役割を果たしています。災害時における迅速な情報提供が可能であるため、地域の防災体制を強化する一翼を担っています。

災害時の主な機能

リアルタイムでの情報発信

地震や台風、大雨などの発生時に、避難指示、避難所情報、道路状況、ライフラインの状況など、住民に必要な情報をリアルタイムで伝達できます。
ローカルな情報に特化しているため、全国放送ではカバーしきれない細かな情報提供が可能です。

住民との双方向コミュニケーション

多くのFMコミュニティ放送局では、リスナーからのメッセージや電話を受け付けており、現場の状況や各種情報を共有する窓口として機能します。

停電時でも機能する情報源

専用の防災ラジオを用意することで、ラジオの電源を切っていても強制的に情報を受信できるため、インターネットやテレビが利用できない状況であっても防災・減災情報を受信することが可能です。

平時の取り組み

防災教育と啓発

防災に関する番組やワークショップ、イベントを通じて、住民に災害への備えを呼びかけます。

行政や防災機関との連携

地元自治体や消防、警察などと協力し、災害時の情報発信体制を整えています。

訓練への参加

防災訓練の一環として、緊急放送の模擬運用を行い、災害時にスムーズな情報提供ができるよう備えています。

具体的な事例

東日本大震災（2011年）
多くのFMコミュニティ放送局が災害情報を発信し続け、避難所での生活や支援情報を住民に届けました。一部地域では、特設の臨時災害FM局が開設されました。
熊本地震（2016年）
熊本市を中心とした地域で、地元FM局が避難所の情報や物資の配布状況を伝え、住民の不安軽減に貢献しました。

FMコミュニティ放送局は、地域社会の「声」として、防災・減災の取り組みにおいて欠かせない存在です。特に災害時には、地元密着型のメディアとして、住民の命を守る重要な役割を果たしています。

スタジオ設備

DADとAPSを標準装備し、タイムスケジュールに従っ番組を自動動送出します。

ミキサー卓は汎用のオートメーションフェーダータイプで、メイン、サブ、持ち出し用と同機種に設定。機器トラブル時は各スタジオモードへ瞬時に切り替え可能。コストパフォーマンスに優れています。

アナウンス席

スタジオの形状に合わせオーダーメイド。狭いながらも、使いやすい動線に設計します。

ミキサーのチャンネル表示色とケーブル色椅子の色を統一し、オペレーションし易い工夫がなされています。

Aiアナウンサーも２名在籍しています。

送出機械室

送出機器やサーバー、各種切替機等がマウントされています。常時一定温度で管理されています。

送信機室　送信端局装置（20W MAX）

送信器が現用と予備で２つの送信部が装備されています。万が一のトラブル時は瞬時に予備機へ切り替わり、関係者に通報されます。

送信機

20W×２信頼性の高い高耐久機器を選択しています。

事務室モニター設備

番組編成、や放送中番組編成モニター、常時放送受信モニターを行います。

監視カメラで各スタジオや待合室での出演者などのスタンバイ状態や動向を確認できます。

アンテナ設備

ダイポール２段型の例。緩やかな８の字形状の指向性を持っています。

防災ラジオ

電源を切っていても、緊急時には放送局側から強制起動、最大音量で再生。月に１回程度防災番組の中で起動試験を行うことがあります。

放送・音響設備

スタジアム音響設備の施工例

最新鋭のスタジアム放送設備では、観客に優れた体験を提供するため、デジタル音響機器が高度に統合された、高品質かつ効率的な運用が可能なシステムを導入しています。信号伝送系は広大な設備の長距離配線でも無劣化伝送が可能なDANTE規格のオーディオネットワークに準拠しています。

安定した動作と耐久性に優れた、世界でもトップレベルの信頼性を誇るメーカー、機種が選定され、タッチスクリーンやリモート操作が可能なインターフェースを搭載し、直感的な操作を可能としています。デジタルオートメーションミキサーの採用でイベントごとに事前設定を保存、いつでも瞬時に再現が可能。スポーツ試合の前後で必要な音響設定が異なる場合でも、複雑な設定調整作業に追われることなく瞬時に対応できます。

宇都宮電子ではごシーンに合わせた要望やご予算に合わせた柔軟なシステム構築と安心施工で対応致します。お気軽にご相談ください。